星、温泉、アウトドア・・・この辺りに興味がある女性を広くターゲットとした入門Mook。
何か特定の情報を得たくて手を伸ばすとガッカリしますが、ただ星を観に行きたかった頃の自分が読んだらきっと楽しめただろうな。と思いました。
カシオペア座、オリオン座、星とは何か、星座とは何か・・・といった「星のきほん」
最大の売りと思われた「一泊二日の女子旅、温泉で満天の星空が見たい！」はカラー写真満載のわずか１０ページ。しかも、経験からいうと、温泉街というのはそもそも一晩中街灯が明るかったり、ホテル群で視界が遮られたり、安全管理上夜間は客が外に出られなかったり、１泊旅行でうまいこと満天に晴れてくれる確率はどのくらいか・・・星を観る場所としてはあまり適していません。
ならばキャンプ場に本拠地を置き、日帰り温泉施設で何日か粘る・・・「女子的アウトドア指南」このご時世、キャンプ用品もネット通販で安価に良品が入手できるご時世ですし、キャンプ場も場所を選んで、女子とはいえ複数で挑めば余程悪目立ちでもしない限りそう危険は無い。と断言まではできませんが、警備のユルい安宿と比べて危険に差は無いのではないか・・・いや、これも無理がある。自分一人ならリスクは背負えますが、複数になると主催者の負担（いざという時のカバーリング、ご家族への連絡、保障）が相当なものになります。私が友人を誘えないのもこれがネックです。保険に入る？承諾書をとる？その辺の対策についてはもちろん記述なし。
「望遠鏡、双眼鏡、カメラで観る＆撮影デビュー」何度か撮影旅行に行ったことがありますが、キャンプ用品、カメラ、レンズ、三脚、双眼鏡、小型赤道儀だけで軽く２０kg超えます。大口径望遠鏡となるとレンタカーか自家用車必須かと思われますが。やっぱりその辺は言及なし。・・・だよね、スポンサーは大事だもんね。と、諦めムードが漂ってきたところで「プラネタリウムに行きましょう」「天文台へ」・・・この雑誌はそれじゃ満足できない女子向けかと思っていたけど違ったようだ。
「月ヨガ/月デトックス」好きな人は好きなんでしょうが・・・
これだけで何かが出来るようになるとは思わず、次はどの本を買うべきか、（もしくは調査すべきか）ということを考えるには悪くない一冊かと思いますが、やりたい事が既にある人は他をあたるべきかと思います。
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